2015年4月9日

『MatrixQuestUSB』がヤマハ株式会社のIPルーター『RTX1210』に搭載

組込み用USBプロトコル『MatrixQuestUSB』および、ファイルシステム『MatrixQuestFS』が、ヤマハ株式会社の中小規模拠点向けVPNルーター『RTX1210』に採用されました。

RTX1210

RTX1210 詳細別ウィンドウが開きます。

『MatrixQuestUSB』は組込み機器用のUSBドライバミドルウェアで、多数の採用実績があります。ホストドライバとファンクションドライバの両方を用意しています。

ホストドライバは多くの種類のクラスドライバを提供していますので、特別な開発をせずに、USBメモリやハードディスク、キーボードやマウス、通信モジュールなどの市販のUSBデバイスを接続することが可能です。ファンクションドライバは、USBのロゴ試験やWindowsとの接続試験での動作確認をしており、受託開発を含めた多数のクラス開発実績があります。

『RTX1210』では当社ミドルウェアを下記の用途に利用しています。

  • USBホストドライバとファイルシステムを搭載し、USBメモリへのファイルの読み書きをサポート
  • モバイルインターネット機能のためのUSB型携帯端末への対応

さらに当社では、『RTX1210』に向けて、ファイルシステムの高速化や、USB型携帯端末の高速データ通信などへの対応を行っています。

<RTX1210について>

『RTX1210』は、従来モデルRTX1200の機能を継承しつつ、新しい時代に対応するための改善を積極的に行った中小規模拠点向けVPNルーターの新モデルです。

中小規模ネットワークでは専任のネットワーク管理者が常駐していないケースが多く、設定、運用、管理の負荷軽減を強く求められています。『RTX1210』ではGUIを全面的に再設計し、ヤマハルーターを初めてご使用になる方やコマンドラインによる設定が不慣れな方でも、従来のものをより進化させた新しい「かんたん設定」画面で、基本的なネットワークを容易に構築することができます。さらに、ネットワークの見える化として好評を博しているスイッチ制御を進化させ、「LANマップ」を新たに搭載しました。

「LANマップ」では、スイッチ、無線LANアクセスポイントのみならずその配下のPC、スマートデバイスなどの端末を表示することができます。さらに異常の自動検知およびその通知等、トラブル発生時の原因究明に役立つ機能も併せて提供することで、ネットワーク管理者にやさしい管理、運用の環境を提供します。

筐体の前面にUSBポートを搭載しており、USBデータ通信端末を接続することで携帯電話網をWAN回線として使用することが可能です(※1)。これによりメイン回線が切断された場合のバックアップ回線として携帯電話網を利用できるほか、有線回線未提供エリアや工事現場、臨時店舗などにおいても回線工事無しでネットワーク環境を構築することができます。また、USBメモリ(※2)を接続すれば、保存されたファームウェアや設定ファイルを用いた動作、設定ファイルのバックアップ、ログなどの保存が可能です。

ルーター基本性能はスループット(※3)最大2Gbit/s、VPNスループット(※4)最大1.5Gbit/sと向上する一方で、動作環境温度45℃対応、EEE(Energy Efficient Ethernet)搭載による省エネ対応など、環境性能も進化しています。

  • ※1 対応端末は、ヤマハ株式会社ネットワーク機器のホームページにて順次公開されます。
  • ※2 USB ポートは、すべての外部メモリの動作を保証するものではありません。また、外部メモリについて詳しくは、以下の URL を参照してください。
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/external-memory/
  • ※3 RFC2544に準じた測定値(NATなし・フィルタなし、双方向)です。
  • ※4 AES+SHA1利用時のRFC2544による測定値(双方向)です。

MatrixQuestは記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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