学校では教えてくれないこと

デンマークへの旅

2018.3

久しぶり!!ビリーだよ。

突然だけど、デンマークへ行ってきたんだ!!
そこで、今回は番外編として「旅行記」を書いてみたよ。
ちょうどクリスマスシーズンだった街の様子や、美味しかった食べ物などを
紹介するので、みんなに読んでもらえたら嬉しいな。

それでは、Let's Go・・・


デンマークを目指して

当社で新しく取り扱いを始めたTouchGFXについて勉強するため、
2017年12月3日から、デンマークのドロップナー・グラフィックス社(Draupner Graphics A/S:以下ドロップナーと表記)
に出張してきたんだ。

北欧の国、デンマーク。通貨はデンマーククローネ(DKK)で1DKKはおよそ20円(2018年12月現在)。
ドロップナーはデンマークの首都コペンハーゲンから約200km離れたオーフス(Aarhus)市にあるよ。
オーフスには近距離路線中心の「オーフス空港」と、デンマーク2番目の国際空港「ビルン空港」の2つの空港があるけど、
どちらも日本からの直行便が無いんだ。
また、経由便を利用しても、オーフスに着くのは深夜になってしまうんだよね。
そこで、オーフスに早い時間に到着できるよう、深夜に出国してデンマークを目指すことにしたんだ。
羽田空港を午前2時45分に出発してまずはロンドンヒースロー空港へ。
ロンドンまで12時間40分、現地には朝の6時25分到着。
到着の3時間ほど前に個人モニタに表示されるフライトマップを見たら、ちょうど北欧の上空。
・・・ん?上空?。
そう、デンマーク上空を通り過ぎようとていたんだ。
あとで「ロンドン経由で来た」とドロップナーの人たちに言ったら「ずいぶん、行き過ぎたね」って言われちゃった。

ロンドンの夜景さて、ほぼ定刻にまだ暗いヒースロー空港に着陸。
ロンドンからコペンハーゲンへの便は8:55発、
月曜日の朝ということで満席だったけど、
約2時間1時間55分でデンマークの首都、
コペンハーゲン、カストラップ空港に到着だ。
羽田を出発してから17時間もかかったよ。

コペンハーゲン空港は、首都の空港としては小ぶりだけど、
最近の空港とは違って歴史を感じさせる風格がある空港だったよ。


コペンハーゲンを散策

コペンハーゲン中央駅空港からコペンハーゲン中心部まで、デンマーク国鉄で移動したんだ。
下調べした時にはまったく分からなかったけど、
空港直下の半地下のホームにはいろいろな方向から列車が来て、
いろいろな方向へ出発していたよ。
驚いたのは、改札がないことで、
切符を買ってエスカレータを降りたらそのままプラットホームだった。
約20分でコペンハーゲン中央駅に到着。
まるでハリーポッターがホグワーツ特急に乗った9と3/4番線があるのでは!?
と思ってしまう様な雰囲気の駅だったよ。

さて、荷物を預けて市内を少し歩くことに。
僕にとって初めてのヨーロッパだったから、駅から出たとたんに広がる古風な建物に目を見張るばかり。
せっかくなので、ニューハウンまで行ってみたよ。
ニューハウンは色とりどりの建物が水路沿いに立ち並ぶことで有名で、
デンマークといえば必ず写真が掲載されているような代表的なスポットだよ。
午後3時前だったにもかかわらず、残念ながらすでに日が傾いていて、カラフルな建物も少し寂しげだった。
北海道よりも北に位置するこの地では、この時期は本当に日照時間が少ないのだと実感。

さて、コペンハーゲン中央駅からニューハウンまではストロイエの歩行者天国を歩いたよ。
ちょうどクリスマスイルミネーションが始まっていて、帰るときにはだいぶ暗くなっててきれいだったな。
クリスマスシーズンなので、途中の広場にはたくさんの屋台が出ていたよ。
あと、あちらこちらでクリスマスツリー用の木(たぶんもみの木)が売られていたんだ。
こちらでは本物の木をツリーとして飾るみたいだね。
ニューハウンの夕景 ストロイエのイルミネーション クリスマスツリー販売中

ストロイエの出発点に戻ってくると大きなクリスマスツリーが目に入った。
後ろの建物とセットでとてもきれいだったので写真を撮ったら、この建物はコペンハーゲンの市庁舎だったよ。
「北欧は市庁舎まで素敵な建物!」という実感はこの後オーフスでも目の当たりにしたんだ。

駅まで戻ってくるとIrma(イヤマ)があったよ。
Irmaはコペンハーゲンを中心に展開するスーパーマーケット。
創業者の娘がモチーフと言われるキャラクターは、近年、日本でもイヤマちゃんとして人気があるよね。
早速、トートバックを35DKK(700円)でお土産に購入。
また、駅前にはチボリ公園があるよ。
眩いばかりのクリスマスイルミネーションに彩られたこの公園は、世界的に由緒正しい歴史のある公園で、
ディズニーランドのモデルになったといわれているみたい。
今回は時間的な余裕もなく見学できなかったけど、大勢の家族連れが入って行くのを見たよ。
市庁舎とクリスマスツリー コペンハーゲンのIrma チボリ公園入口


オーフスへ移動

日も暮れたので、と言ってもまだ午後4時過ぎだけど、荷物を受け取っていよいよオーフスへ。
オーフスまでは特急で約3時間。
指定席を取らないと結構大変ということだったから、窓口に行くと大混雑。
これは待っていられないと思って、券売機にチャレンジしたんだけど、
デンマーク語でしか説明がなく、さっぱり使い方がわからない。
混雑する窓口の整理のために居た駅員さんに「助けて~」とお願いしたら快く来てくれて、無事に指定席をゲットできたよ。

オーフス行きの列車に乗り込むと、ほぼ満席。そのまま、オーフス着前まで眠ってしまいました。
後で考えたら、日本時間にすると午前1時を過ぎていたし無理もないよね。

列車は出発するとかなりの速度で走るも、心地よい揺れで、それに身を任せて3時間かけて、
いえ、あっという間にオーフスに到着。
オーフスの駅もやはり改札というものがなく、エスカレータをあがるといきなり自由通路だった。
大きなショッピングモールが隣接され、多くの人が行き交っていて、大きなクリスマスツリーが出迎えてくれたよ。
オーフス駅に着いた特急列車 駅構内のクリスマスツリー 深夜のようなオーフス駅前

宿泊したホテルは駅からすぐ。
バスターミナルやタクシー乗り場がある割には人通りも少なくお店もほとんど閉店していて、すでに深夜の様相。
ちなみにこのホテル、2基のエレベータにそれぞれ特徴があったんだよね。
1基は、行き先階の表示が、1階「R」2階「1」の表記。
2階の表記が「1」というのは良く聞く話だけど、では、地上階のRってなんだろう?
ネットで調べたら、フランス語で1階を“ Rez-de-chaussee”というんだって。
どうやらその「R」だったみたい。
もう1基のエレベータは、ドアに取っ手がついていてエレベータとは気づかなかった。
ボタンを押してエレベータが来たら自分でドアを開けて乗り込む方式。
降りる時も自動で開くのは内側だけなので、手で押してドアを開けて出ることに。
スーツケースとか持っていたらとても乗るのは無理な構造だったなぁ。
1階が「R」 エレベーターには見えないドア ドアを開けてエレベーターに乗り込む

さて、チェックインしたあと、晩御飯を食べる場所を探しだけど、ほとんど営業終了しいて、
結局駅に戻って構内のセブンイレブンでサンドイッチを買って、
ホテルの部屋に用意されていたコーヒーと一緒に食べて、早めに寝ました。


ドロップナー・ヨルゲンさんと再会

翌日、12月5日(火)。朝から雨。
ホテルから見たオーフス市庁舎写真は午前8時の部屋から見た風景だよ。雨が降っているとはいえ、
まだまだ夜って感じ。
それもそのはずで、昨日のロンドンよりもさらに北に来ている分、
昼はさらに短くなっているんだ。
ちなみにこの大きな時計塔はオーフスの市庁舎だよ。
デンマークの有名な建築家のアルネ・ヤコブセンが設計した
由緒正しい建築物なんだって。
新しそうに見えたけど、なんと1942年に竣工なんだって。
既に75年を経過した建物にはとても見えないのは
人々が大切にしてきたからなんだろうね。

さて、8時半過ぎ、まだ夜は明けきっていない中、
ドロップナーのBusiness Development Managerのヨルゲン(Jørgen)さんがホテルまで迎えに来てくれたよ。
ドロップナーのオフィスは、ホテルから車で10分程度で、ミヨルナー(Mjølner)グループのビルにあるんだ。
この日から4日間、TouchGFXのトレーニングでお世話になる、Product Managerのジェスパー(Jesper)さんと、
Customer Services Managerのフレミング(Flemming)さんが出迎えてくれたよ。

午前中の打合せを終えて、ランチを食べに1階の社員食堂へ。
ビュッフェスタイルのランチは、デンマーク独特のパンの上に肉類や野菜類を載せたものがメインで、
他にサラダなども用意されていたよ。
この場所はランチのほか、毎週金曜日にミヨルナーのグループ会社を集めて朝礼の様な集まりがあり、
コーヒーやパンを食べながら各企業・部門の1週間の成果発表をする場にも使われているんだ。
僕たちが参加した時のドロップナーの発表では、日本から僕たちが来ていることが紹介されちょっと恥ずかしかったな。
ドロップナーのビル ヨルゲンさん、ジェスパーさん、フレミングさん 集会場にもなるレストラン

ところで、オーフスにはオーフス大学があるんだけど、
大規模な大学で、町の北部の広範にわたって建物が立っているんだって。
日本人留学生も結構いるみたい。
動くイルミネーションドロップナーの人々もオーフス大学出身者が多く、インターン就職中の学生もいるようだったね。

またすぐ近くに、Storcenter Nord というショッピングモールがあったよ。
中に入ると大掛かりな動くクリスマスイルミネーションが一面に。
入り口すぐの一等地を惜しげもなくイルミネーションにするところは
さすが「ヒュッゲの国」デンマークだよね。


オーフスのクリスマスイルミネーション

その日の夜は、ヨルゲンさんのお勧めでオーフス運河沿岸のショップが集まる「ストロイエ」と呼ばれるエリアに行ってみたよ。
Vadestedetという呼び方もあるみたいだね。

オーフス駅から川まで続くRyesgadeという通りもストロイエの一部で、クリスマスイルミネーションがきれいだったよ。
このイルミネーションは毎年12月中限定らしいから、グットタイミングだったなぁ。
特にsallingというデパートは、壁面いっぱいのイルミネーションで目を引いたよ。
小雨の降るあいにくの天気だったけど、日本ではありえないイルミネーションを堪能出来て大満足。
Ryesgadeのイルミネーション Sallingのイルミネーション オーフス運河に沿って広がるショップ

ホテルに帰り、テレビで天気予報を確認すると、これからずっと雨の予報。
雨のおかげで気温もあまり変化せず、しばらくは凍結や積雪の心配はなさそうと一安心。
帰国後、何人もの人に「寒かった?」と聞かれたんだけど、全く寒さを感じることはなく、
むしろ寒波に見舞われた日本よりも暖かったみたいだね。

雪は降らないの?とヨルゲンさんに聞いたら、最近、この時期は雨が多いらしく雪が積もることは少なくなったんだって。
こういう場所では、地球温暖化が顕著に出ているのだと実感したよ。
屋外スケートリンクそれでも、ホテル脇の公園には屋外スケートリンクがあり、人々がスケートを楽しんでいた。
きっと天然スケートリンクだね。


Aarhus Central Food Market

さて、2日目12月6日(水)は予報通りの雨。
その日の夜は、ヨルゲンさんジェスパーさんと一緒にAarhus Central Food Marketに行ったよ。
いわゆるデンマーク版屋台村で、長椅子と長机に陣取ると、
クリスマス特別バージョンのビールとともに運ばれてきたのは、パンの上に山盛りの野菜が乗ったホットドック。
ソーセージの皮は少し柔らかめだけど、反面、中は弾力があるもので、食べ応えは十分だったよ。

次に出てきたのは「デンマーク版寿司」と紹介されたもの。
デンマーク独特のパンの上に白身魚が乗っているもので、後で調べたところ、スモーブロ(Smorrebrod)と呼ばれる料理だった。
パンはRugbrodというライ麦パンだそう。つぶつぶのパンとフレッシュな刺身の組合せは素晴らしい食感だったよ。

この時に一緒に運ばれてきたのが、小さなカップに入ったシュナップス(schnapps)というお酒。
「いかにもきつい酒ですよ。」という雰囲気を出しながらも、「一気に飲むものだ」といわれるがままに一口で。
これは効いたぁ~。
このお酒は40度を超えるそうで、本来はクリスマスの様なお祝いの時に少しずつ飲むものだったみたい。
まんまと騙されちゃったよ(笑)
その後、カラフルなケーキが出てきたのは覚えてるんだけど、さて、どれを食べたのか・・・
クリスマスビールとホットドック デンマーク寿司 カラフルなケーキ


嵐の朝

3日目、12月7日(木)も朝から連日の雨で、朝食レストランから外を見ると風も強く荒れた天気。
さて、朝食レストランといえば、ホテルの朝食もとても美味しかったんだ。
パン、チーズ、サラダ、飲み物をビュッフェ形式。
パンは様々なデニッシュパンと、上記のRugbrodや、
歯ごたえのあるドイツパン数種類(正確にはブロートヒェン(Brotchen)という)と豊富。
ここにストロベリー、マーマレード、ベリーなどの自家製ジャムをのせると、美味しすぎてどこまでも食べてしまえるんだ。
チーズもいろいろと用意されていて、自分で好きな大きさに切っていただくよ。
これに、サラダとしぼりたてのオレンジやアップルのジュース、コーヒーを加えると、おなかは一杯に。
明らかに朝から食べ過ぎだったけど、滞在中、ずっとお世話になっっちゃた。
山積みのパン フレッシュなサラダ 4種類のチーズ

Etのサーモン朝からの嵐は夕方になると風は収まったけど、雨はまだ少し降っていた中、
夕食は、Restaurant Etというレストランに連れて行ってもらったんだ。
赤ワインと一緒にいただいたのは生のサーモンとアヒルの肉。
このレストランでふと気が付いたんだけど、デンマーク入りした後、
ここまで暖かい料理を全く食べていなかったんだ。
朝も昼もビュッフェだから、その影響もあるるだろうけど、
そろそろ暖かい料理が恋しくなってきたな。

ところで、レストラン付近でライトレールが走っているのを見かけたよ。
デンマーク初のライトレールで、開業は12月21日だって。
次回訪問するときは、ぜひ乗ってみたいな。


デンマークのバス

ホテル前を発車する連接車バス4日目、12月8日(金)も天気予報は晴れだったのに、窓から見えるのは雨空。
「なんで?」と思ったけどバス停に行くころには晴れてきたから、
当たってたね。

ところで、初日以外はホテルからドロップナーまでバスで通ってたんだ。
バスは後ろにハーフサイズのバスをくっつけた連接車タイプの黄色いバス。
(一部連接タイプでないバスも走ってるよ。)
このバス、運賃の支払い方法が少々複雑なんだ。
運賃は20DKK(約400円)。
運賃はゾーン制で時間内なら乗り降り・乗り継ぎは1枚のチケットでOK。
支払い方法は、運転手は運賃収受を行わず、
バス車内の券売機乗車前または車内でチケットを買うか、スマホのアプリで支払いも可能。
そのため、連接車の後部車両から乗って、そのまま降りることもできるから、
無賃乗車をしようと思えばできちゃうよね。と思っていたら、抜き打ちで検札があったよ!!

検札にあった時は、3名1組でバス停から3つのドアに分かれて乗り込んできたよ。
乗り込んでくるというよりは、さながら「突入」。
もちろん、僕はちゃんとチケットを買っていたからそれを見せたけど、
かなりじっくり見られて少々緊張しちゃった。
ちなみに、この時にチケットがないと500DKK(約1万円!)の罰金だって。

オールドタウンの見学

この日は午前中いっぱい打ち合わせをして、
その後、ヨルゲンさんの案内で、オールドタウン(デン・ガムレ・ビュ:Den Gamle By)の見学へ。
オールドタウンはオーフスの歴史を街丸ごと再現した野外博物館だよ。
数百年前の建物が立ち並び、多くの建物の中では当時の生活を再現していて、その中に入って見ることもできたよ。
敷地内を馬車が走っていて、まるでタイムスリップしたかのような風景だったな。

当時の建物は太い材木で枠組みされその中にレンガが積まれているんだ。
それをさらにコーティングしたり、色を塗ったり、場合によってはそのままだったりして、微妙なバリュエーションがあったよ。
敷地内を進むとどこからかオルガンの音が聞こえてきたから行ってみると、
広場で手回し式オルガンが演奏されていて、子供たちが集まっていた。
まるで映画のワンシーンって感じだったけど、子供たちはたまたま集まっただけみたい。
数百年前の街並みを再現 馬車 手回しオルガンに集まった子供達

グルックとドーナツそんな中、晴れていた天気は、雲が広がり、雨も降り出しちゃった。
そこで、オールドタウンを出てお茶をすることにしたよ。
案内されたのはZeeziekというヨットハーバーにあるカフェ。
赤ワインベースのグルックというデンマーク伝統の飲み物をドーナツようなお菓子と一緒にいただいたよ。
デンマーククリスマスの定番なんだって。

ほろ酔い気分になったところで、ホテル近くへ送ってもらうことに。
車で走っていても、現実のものとは思えない街並みが続いてうっとり。
ほどなく、ホテル隣のアロス・オースフ美術館に到着。ここで車を降り、ヨルゲンさんとお別れしたよ。
運転席窓から、左手で手を振りながらかっこよく走り去るヨルゲンさん、4日間本当にお世話になりました!!


オーフス・アロス美術館と夕食

さて、アロス美術館は近代美術館だけど、屋上にレインボー展望台があるんだ。
屋上の展望台は確かにガラスに虹のように変化する着色がされているけど、ちょっと異様な感じだったな。
そこで、屋外に出てみたら、クリスマスイルミネーションも相まって素晴らしいオーフスの夜景が広がっていて感動。
ちょうどこの時、時計台からはきよしこの夜が流れ、
ライトアップもいつもと違って赤くなり、サーチライトの様な光を放ってとてもきれいだったなぁ。
アロス美術館の展望台 赤色の時計台

そうこうするうちに閉館10分前。せっかくなので中を少し見学することに。
しかし、近代美術はちょっと難しくてよくわからなかったよ。

その後デンマーク最後の夕食を探しに、駅に隣接するショッピングモールに行ってみたよ。
まず目に入ったのはテイクアウト方式のお寿司屋さん。
ジェスパーさんから「ジャパニーズ“スシ”がデンマークでも人気」という話を聞いていたけど、
実際に売っている寿司を見てびっくり。
定番のエビや鮭はいいとして、なんだかすごくカラフルなものが並んでいたんだ。
1貫10クローネということで、味を確かめてみたい衝動にかられたけど、
前述のとおり、温かいご飯が食べたかったのでパスしたよ。

次に見つけたのは、中華料理の組合せをオーダーするタイプのお店。
100g単位での重量制料金。
暖かそうなチャーハンやチキンを見ていると「きっと高くつく」と思いながらも選んでいくと、
結局1kgを超えて81.5DKKだった。
写真でみるとヘビーな料理ばかり選んでるけど、温かいものを選ぶとどうしてもこうなっちゃうんだ。
さあ、ホテルに帰ってこれを食べたら明日はいよいよ帰国。
ふと天気予報に目をやると明日は晴れの予報、その後は最低気温が氷点下に下がり3日後にはHeavy Snowの文字も。
滞在中は暖かくて良かったと思う反面、ちょっと体感したかったなという残念な思いもよぎり、そんな中荷造りをして就寝。
デンマークのお寿司 量り売りの夕食 最終日の天気予報


帰国の日

晴れた朝のオーフス駅12月9日(土) 帰国の日だ。
ホテルの窓から見た風景はこれまでの雨天と明らかに違って明るく、きれい。
日本へはビルン国際空港から、
ドイツのフランクフルト空港を経由して帰国するよ。

オーフス駅からビルン空港まで日本でいうリムジンバスで約2時間。
市内を走る黄色いバスではなく、
青色のボディーで、シートもリクライニングするタイプ。
系統番号も末尾がXとなり市内のバスとの見分けが徹底されていたよ。
ちなみにビルン空港行きは912X。

駅から少し離れた場所にあるオーフスバスターミナルを午前10時に出発したバスは、ほぼ定刻にオーフス駅にやってきたよ。
10人程度を載せたバスは一路ビルンを目指し南下。
出発してしばらくすると車窓が一変、広大な牧場のような風景は、北海道を思わせる眺めだった。
ビルンに近づくと山間に入ったせいか小雪が舞っていたなぁ。
そして、出発から2時間、ほぼ定刻にビルン空港に到着。
降り立ってみると、そこにはAARHUS-BILLUND空港の文字。この空港もオーフスを冠していたんだね。
ビルン空港行きのバズ 広大な牧場 AARHUS-BILLUND空港

エントランスを入るとそこは閑散としていて、チェックインカウンタにも人影がなく、代わりにチェックイン機が並んでいる。
チェックイン機を操作して搭乗券と手荷物の預かりタグを受け取り、手荷物カウンタへ。
ここでも、カウンタの入り口に係の人がいるものの、搭乗券と手荷物タグを確認しただけで、
自分でコンベアに載せ、バーコードリーダを操作して手荷物の受付を済ませるんだ。
ここまで徹底的に人の関与をなくした仕組みには目を見張るばかり。

セキュリティーゲートへ行くと、さすがにここは無人ではないけど、ビルンからフランクフルトは国境を越えるにも関わらずパスポートの提示はない。
これはシュンゲン協定というEUとは別の仕組みで、協定圏内に最初に入るとき、
最後に出るときにパスポートの提示が必要となっている。
思い返せば、行きのロンドンではパスポートを提示せずにそのままデンマークに向かったけど、
これは、イギリスがこの協定に参加していないからということのようだね。

ひとけのないチェックインカウンター バーコードリーダーを操作すると荷物が運ばれる 出発案内

上空から見たレゴランド出発案内は写真付きでカッコ良かったよ。
定刻より約20分遅れてビルン空港を離陸してデンマークを後に。
離陸してすぐに眼下にレゴランドが見えたよ。
昨年、レゴランドナゴヤがオープンしたのを知っている人も
多いと思うけど、
LEGOはデンマーク屈指のメーカで、こちらが本家のレゴランドだよ。

1時間と少しでフランクフルトに到着。
ここでパスポートを提示していよいよヨーロッパともお別れだね。

フランクフルトの手続きは日本とは少し違って、パスポートのチェックのあと、
搭乗ゲート毎に設置された手荷物検査場で検査を受けるんだ。
通常だと手荷物検査後に飲み物を購入できるけど、この仕組みだと一切できないよね。徹底してるね。
待ち時間の間にドイツビールと一緒にソーセージ食べて、いよいよ帰国の途に。

久しぶりに聞く日本語の機内アナウンスにほっとしながら、定刻19時30分にフランクフルトを出発し一路日本を目指すよ。
11時間20分のフライトだったけど、眠り続けたせいもあって、退屈することもなく成田に到着。
自分で預けた手荷物も無事に届いていて一安心。

今回は勝手がわからなかったから、かなり遠回りの旅になっちゃった。
それはそれで良い経験になったけど、北欧を目指す場合、最近はフィンランドのヘルシンキを経由するのが便利みたいだね。
途中一泊必要になる場合もあるけど、飛行時間はかなり短縮できるって。

それと、今回はクリスマスシーズンでイルミネーションがきれいだった半面、
明るい時間が短く天気も悪い日が続いて少し残念だったな。
次回、行くことがあれば、ぜひサマーシーズンにヘルシンキ経由で訪問したいと思う。
その前に、ヨルゲンさんやジェスパーさんを日本にお招きしなくては。
日本の美味しいものをたくさん食べてもらいたいんだ。

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